夢とは? 夢の意味とは?

夢占い 夢とは?

夢とは、いったい何なのでしょうか?

私たちが睡眠中に見る夢は、いまだに謎が多く、現代でもそのほとんどが解明されていません。

古代では、夢は祖霊や神からの語りかけであると考えられていました。

日本でも、平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明が書いたとされる『神霊感応夢判断秘蔵書』なる夢占いの書物が残されているそうです。

かの有名なフロイトやユングも、夢とどう向き合い、夢をどう治療に生かすかということを重視していました。

フロイトが考える「夢」とは…?

フロイト 夢占い

ジークムント・フロイト(オーストリア)
1856年-1939年
精神医学者・精神科医・精神分析学の創始者

フロイトは、精神分析学の創始者であり、人の「顕在意識(意識)」の奥底には、「潜在意識(無意識)」が存在するということを発見した人です。

彼は、『夢は、日常の中で抑圧された願望の表れ』であると考えました。

人は現実社会の環境に合理的に適応するために、必ずしも自分の欲求に従って行動しているわけではありません。起きている状態では意識が働くため、理性や道徳心がブレーキとなり、感情をコントロールすることができます。

ですが、眠ている状態では、自分を抑圧するブレーキが低下するため、閉じ込められた願望や欲求が夢の中で解放されることになります。
フロイトは、この閉じ込められた意識が表面化し、イメージ化(心象化)されたものが夢だと考えました。

また、夢に現れた象徴的なシンボルを、「男性シンボル」や「女性シンボル」などに分け、連想という手法を使い夢を解釈しました。
フロイトによれば、人間の本能とは、根本的に性的な欲求であり、それが生命エネルギーや芸術的な感性、その他すべての意識や言動に結びついているといいます。

しかし、性の問題は、現実社会ではあまりあからさまにされることはありません。
その結果、人間の自然で根本的な衝動が、無意識の中に押し込められていると考えたのです。

フロイトは、この抑圧された意識を「無意識」と名づけています。

性的な問題の他にも、意識したくないコンプレックスや、ショッキングな出来事なども無意識の中に押し込められており、それらが心の歪みを作り、さまざまな精神疾患の原因になっていると考えたのです。

フロイトは、このように夢の研究に取り組むことで、その人の過去の心の傷や歪みの原因を解明し、治療に役立てようとしたのです。

ユングが考える「夢」とは…?

ユング 夢占い

カール・グスタフ・ユング(スイス)
1875年-1961年
精神科医・心理学者・分析心理学の創始者

ユングは、スイスの精神科医で心理学者です。
また、分析心理学(深層心理学・ユング心理学)の創始者です。
彼もフロイトと同様に、夢をどう治療に生かすかということを研究していました。

彼は、フロイトの「無意識」の理論を踏まえた上で、人間の意識には、「意識・無意識・集合的無意識」という3つのレベルがあるという結論に至りました。
フロイトが「個人的無意識」のみを考えていたのに対し、ユングは個人の無意識の更に深い領域に、個人を超えた人類全体に共通する「集合的無意識 (普遍的無意識)」が存在することを提唱したのです。

言い換えると、人類全体に共通する普遍的なイメージのパターンである「元型」があり、潜在意識の深層部分では、人類は皆が繋がっているという考え方です。

シンクロニシティ(共時性)も、この集合的無意識の働きの一つです。
シンクロニシティという言葉を最初に使ったのもユングですが、シンクロニシティを分かりやすく言うと『意味のある「偶然の一致」』ということです。
予知夢などもこれにあたります。

ユングは、『夢は、未来を予知し、過去や未来からのアドバイス』であると考えました。

彼は、夢を解き明かすことによって、心に抱えている問題から生じている病気の治療に活かすだけでなく、未来に起こり得る出来事を予測することができると主張したのです。
ユング自身も、シンクロニシティや予知夢を何度も経験していたようです。

『すべての人の「意識」は、その奥底で「集合的無意識」につながっている』 byユング

フロイトとユングの違いは、フロイトは無意識の世界を「抑圧された暗いイメージ」で捉えていましが、ユングは無意識の世界を「人間の豊かな可能性の宝庫」と捉えていたのです。

夢の種類と意味について

夢の種類

【 雑夢 】

雑夢とは、体が疲れていて眠りが浅い時などに見る、とりとめもない夢のことです。

体が休まっていないため、無駄な情報が入ってくるような状態といえます。
そのため、音や光などの物理的刺激や、トイレに行きたいなどの肉体的刺激を受けて作られていることが多いようです。
また、ストーリーが断片的でまとまりがないときなどは、雑夢の可能性が高いようです。

【 正夢 】

正夢とは、夢で見た通りのことが現実で起こる夢のことです。

およそ3割以上の夢に、何らかの予知性が秘められているようです。
しかし、予知夢がすべて正夢であるとは限らず、かえって逆夢として予知することの方が多いようです。
正夢の特徴としては、印象がくっきりと鮮明で、目覚めてからも細部まで覚えている夢に多いようです。

【 逆夢 】

逆夢とは、夢で見たことと反対のことが現実で起こる夢のことです。

人は、うまくいきそうな時ほど不安になることがあり、その反対に、ほとんど無理だと分かっている場合でも、良い結果を期待することがあります。
このような状況の時に、逆夢を見やすいと言えるようです。

【 吉夢 】

吉夢とは、縁起の良い夢など、幸運を予兆する夢のことです。

運気の上昇期や発展期を前に、幸運の予兆として見ることがあります。
吉夢の特徴としては、縁起の良いシンボルが夢に印象的に現れたり、夢から目覚めた後も、うれしい気持ちや温かい気持ちが残ることが多いようです。

【 凶夢 】

凶夢とは、不吉な夢など、悪いことが起こる前兆を表す夢のことです。

夢から目覚めた後も、気分が重く沈んだ感じになり、不快感や不安感が残るようです。
また、警告や危険を知らせるメッセージを含んでいる場合もあります。
このような夢を見た時は、夢を分析し、現実を軌道修正することで、危険やリスクを回避できる可能性があります。

【 警告夢 】

警告夢とは、潜在意識が注意を促している夢のことです。

警告に気付くことによって、事態を好転させたり、危険を回避できる可能性があります。
このような夢を見た時は、自分自身を振り返り、軌道修正することが必要です。

【 願望夢 】

願望夢とは、現実では満たされない思いや抑圧された願望が表れた夢のことです。

現実世界で満たされない思いを抱えているようです。
また、抑圧された願望とは、非道徳的なものであったり、社会的に許されないものであったり、自分でも嫌悪してしまうような願望である場合もありますが、起きている間は理性や道徳心が働くため、普段は本人が自覚していないこともあるようです。

【 不安夢 】

不安夢とは、意識や無意識の中にある不安や恐れが表れた夢のことです。

何らかの不安や恐れを抱いているようです。
また、自分の表面意識(顕在意識)では、そのことを自覚していない場合もあります。
自分が何に恐れを抱いているのかを分析し、どう克服すべきかを考える必要があります。

【 予知夢 】

予知夢とは、これから起こることを予知する、重要なメッセージを含んだ夢のことです。

何らかの重大な出来事が訪れることを告げています。
また、大きな事件や事故の前などに見る人が多く、危険を知らせるメッセージを含んでいる場合もあります。
予知夢の特徴は、内容が非常にリアルで、鮮明かつ強烈なインパクトが残るため、目覚めた後もはっきりとした印象が残っていることが多いようです。
このような夢を見た場合は、予知夢の可能性が高いようです。

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